パソナやアミューズなど大手企業が地方への本社移転を進めている。この流れはどうなるのか？
企業が地方移住するメリットとは？
淡路島移転を進めているパソナは、オフィス賃料は1／10になるそうだ。大手企業の本社移転の大きな理由はコスト削減だろう。大手芸能事務所アミューズは、渋谷区にあるオフィスの賃貸料として、毎月5000万円近く支払っているようだ。
本社の地方移転メリット
・家賃の削減
・通勤地獄からの開放
・地方雇用で人件費削減
・余暇の充実 etc.
何だかんだ格好いいこと言っても、圧倒的なコスト削減ができることが地方移転のメリットに違いないですね。
大手芸能事務所アミューズの本社移転（東京→山梨）
主なアミューズ所属タレント・アーティスト
市毛良枝
エレファントカシマシ
宮本浩次
大谷亮平
岡田愛
賀来賢人
岸谷五朗
サザンオールスターズ
桑田佳祐
サンプラザ中野くん
ソニン
大泉洋
寺脇康文
DEAN FUJIOKA
富田靖子
仲里依紗
野村周平
Perfume
BEGIN
flumpool
ホラン千秋
ポルノグラフィティ
三宅裕司
吉沢亮
吉高由里子 etc.
アミューズの本社移転
2021年04月1日に本社移転のお知らせを発表
新たな拠点となる”アミューズ ヴィレッジ”を、山梨県・富士山麓に創設いたしました。2021年7月よりアミューズ ヴィレッジを本社とし、東京都渋谷区にありますオフィスと並行して、自らの創造的な再構築を目指して参ります。アミューズ ヴィレッジは、世界文化遺産である富士山麓の大自然のもと、UPCYCLE LIFEをコンセプトに、”心身の浄化” ”原点への回帰” ”自然との共生” ”常時接続からの解放” を通じて、新時代の文化を世界へ発信して参ります。
アミューズビレッジの概要
住所 ：山梨県南都留郡富士河口湖町西湖997
敷地面積は約8,800㎡
屋外エリアと屋内エリアを複合した施設
※オフィスとしての本運用は2021年7月からを予定
※ファンレターやプレゼントの宛先は従来と変更なし
人材派遣大手パソナの本社移転（東京→淡路島）
パソナグループの本社機能移転から見る淡路島の将来性。令和２年10月に国交省がパソナグループに移転ヒアリングを実施しています。
本社の移転理由は？
BCPの観点から、東京に本社機能が集中することをリスクと認識し、２拠点に分散化。リモートワークを活用した多様な働き方や豊かな生き方の実現を重視するため。拠点分散によりオフィス賃料を1/10に削減が可能。
淡路島の選定理由は？
2008年から地方創生事業を実施しており、島内に複数の拠点やオフィス機能を所有。神戸や大阪まで30分～１時間というアクセスの良さも魅力。４つの空港、５つの世界遺産が近くにあり、大阪万博やIRの取り組みが進む。世界的に見ても魅力的なエリアだから。
業務面の変化・影響は？
人材登録の業務は、対象エリアの人口規模が重要だったが今ではオンラインでも可能。総務、財務経理、経営企画などの本部機能業務を満遍なく東京と淡路島の2拠点に分散。淡路島での通信面が弱くオンライン通話が切れることもあり改善が必要。
就業形態は？
完全に転居する人もいれば2拠点で働く人も。介護などの理由でエリア限定制度もあり、東京勤務の希望があれば（職種の転換はあり得るが）対応可能。最初は週単位、月単位のワーケーションのような形で、住まい、学校、医療などを確認してもらうことも有効。
社員の生活面のケアは？
移転先での交通手段を確保するため、自社で社宅と会社間のバスを運行している。社員の交通費補助としてカーリース費用を負担する制度も検討。保育所の開設予定。
ルピシアグループ（東京→北海道ニセコ）
美味しいお茶で有名なルピシアは、代官山から北海道のニセコへ本社移転。水口会長ご自身もご夫婦でニセコ移住。
企業の本社移転は進むのか？
国が実施し得ている企業等の東京一極集中に関する懇談会の参考資料を見る限り進みそうにはない。本社の移転を検討している企業は26％程度。さらに移転先の想定も7割以上が東京23区、地方を想定している企業は極めて少ない。話題性があるので地方移転した企業は、マスコミへどんどん取り上げれているだけ。現実的には、多くの企業が東京または東京近郊で本社機能を維持したいと思っているようだ。
企業の本社移転には反対
私自身は企業の地方移転は反対。というか時期尚早かなと思う。官公庁や大学が東京にある限り、会社の地方分散は非効率だと思う。会社は東京で従業員が地方移住、それが今のところはバランスが良い。
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